クランプロックピンとは
クランプロックピンとは、ボルトなどの代わりにボタンを押しながらピンを穴(公差H11)に差し込むことにより、部品や板金などをワークや治具に固定することができるピンです。さらに、固定以外にも仮止め・交換・位置決め・保持・連結にも使用できます。
従来のロックピンでは、抜け止めのボールを引っかけるための貫通穴の端面、段差・溝がないと使用できませんでしたが、クランプロックピンは穴の内径をボールでロックすることができるため袋穴でも使用でき、段差・溝は不要です。また、固定位置を簡単に変更できますので、異なる厚み・高さのワークに対しても同じピンで対応出来ます。
なお、クランプロックピンは、ロックピン、ボールロックピン、セーフティーピン、クイックリリースピン、差し込みピンとも呼ばれます。また類似品に、貫通穴の端面をクランプするロックピンや吊り具のリフティングピンがあります
導入によるメリット
- 工具を使わずワークを固定
- 頻繁にワークの着脱を行う作業に最適
- 素早く簡単に固定出来るため作業効率を改善
- 高さの異なる複数のワークに対応
特長
クランプロックピンは、従来のボールロックピンでは不可能だった穴の内径をボールでロックする事ができます。貫通穴の端面や段差・溝が無くても使用する事が出来るため、穴(公差H11)があればクランプ位置を自由に変更できます。
- クランプ位置を自由に調整可能
貫通穴の端面だけではなく内径もボールでロックできるためクランプ位置を自由に調整することが可能です。 - ワンタッチで固定
工具を使わずに簡単に取付け・取外しを行うことができるため、作業効率が向上します。 - 高い耐食性
ステンレス鋼を使用しているため耐食性に優れています。
仕様
クランプロックピン
部品や加工品の固定、位置決めに最適です
ピン径 (mm) |
ピンの首下からボール上端までの長さ (mm) |
せん断強度(kN) ステンレス鋼1.4305 / 1.4542 |
---|---|---|
6 | 10 / 20 / 40 / 60 | 21 / 35 |
8 | 10 / 20 / 40 / 60 / 80 | 38 / 63 |
10 | 20 / 40 / 60 / 80 / 100 | 60 / 100 |
12 | 20 / 40 / 60 / 80 / 100 | 87 / 144 |
16 | 30 / 60 / 90 / 100 | 155 / 257 |
対象のワークの穴は、H11の加工精度が必要になります。
クランプロックピンの固定時の引き抜き許容荷重は、穴の公差・材質・表面粗さによって変わりますのでご注意ください。
商品の詳細はこちら
*HALDERの製品サイトが表示されます
類似製品
採用例
・採用例
使用分野は医療・福祉介護・健康器具の高さ調整、製造分野のワーク・治具の仮止め・交換などに使用されています。
・特注品も対応可能
ロックピンの世界的なメーカーであるハルダー社(HALDER)には、豊富な実績と長年の経験があります。
ご希望のピン径、長さ、形状など、お気軽にお問い合わせください。
動画
クランプロックピンの説明動画です。
データシート
製品に関するお問合せはロームヘルドハルダー(株)までお問い合わせください。
-
標準機械部品 総合カタログ
-
クランプロックピン カタログ抜粋